プログラム開発では、便利な「パッケージ」をインストールして利用することが多くあります。
これを簡単に行えるのが、pip installやnpm installといったコマンドです。
「パッケージ」とは、誰かが作った機能やツールをまとめたもので、一から自分で作らなくても使える便利な仕組みです。
1. pip installとは?
Pythonでパッケージをインストールするためのコマンドです。pipは "Python Package Installer" の略で、公式のパッケージ配布場所「PyPI(Python Package Index)」からパッケージをダウンロードしてインストールします。
例:
pip install flask
このコマンドを実行すると、Pythonのフレームワーク「Flask」があなたのPCにダウンロードされ、使えるようになります。
2. npm installとは?
Node.js(JavaScriptの実行環境)でパッケージをインストールするためのコマンドです。npmは "Node Package Manager" の略で、JavaScript用の公式パッケージ配布場所「npm」からパッケージを取得します。
例:
npm install three
このコマンドを実行すると、3Dグラフィック用ライブラリ「Three.js」がプロジェクトに追加され、使用可能になります。
共通点と違い
| 特徴 | pip install | npm install |
|---|---|---|
| 対応言語 | Python | JavaScript |
| 主な用途 | Pythonのパッケージをインストール | JavaScriptのパッケージをインストール |
| 配布元 | PyPI | npm |
| 有名なプロジェクト例 | Flask、Django | React、Vue.js、Three.js |
pip installやnpm installの流れ
- 検索
指定されたパッケージ名を基に、公式の配布場所(PyPIやnpm)からパッケージを探します。 - ダウンロード
必要なファイルをインターネット経由でPCにダウンロードします。 - インストール
プロジェクト内でパッケージを使えるように設定します。
日常生活にたとえると?
これらのコマンドは、インターネットショッピングで「商品を注文する」イメージに近いです。
- 検索: 欲しい商品を探す。
- 注文: 商品をカートに入れて購入。
- 到着: 家に商品が届き、すぐに使える。
プログラミングでも似た流れです。例えば:
PythonでFlaskを使う場合
pip install flaskでインストール。- コード内で
import flaskと書いて使えるようになる。
JavaScriptでThree.jsを使う場合
npm install threeでインストール。- コード内で
import * as THREE from 'three';と書いて利用。
コマンドをどこのディレクトリで実行する?
pip installやnpm installをどこで実行するかは、「どのプロジェクトで使うのか」によって決まります。
基本的には プロジェクトフォルダ内 で実行するのがルールです。
理由:
- インストールされたパッケージがプロジェクト専用で管理され、他のプロジェクトに影響を与えないようにするため。
実行するディレクトリの選び方
Pythonの場合(pip install)
- プロジェクトフォルダを決める
例:C:\Users\yumat\my_python_project - そのフォルダに移動する
cd C:\Users\yumat\my_python_project - パッケージをインストール
pip install flask
JavaScriptの場合(npm install)
- プロジェクトフォルダを決める
例:C:\Users\yumat\my_js_project - そのフォルダに移動する
cd C:\Users\yumat\my_js_project - パッケージをインストール
npm install three
注意:
Pythonでは、仮想環境を作成してからインストールするのが一般的です。
Node.jsでは、package.jsonが存在するフォルダでインストールする必要があります。
ディレクトリ構成例
Pythonプロジェクトの例
C:\Users\yumat\my_python_project
├── venv/ ← 仮想環境
├── main.py ← プロジェクトのコード
└── requirements.txt← パッケージリスト(pip用)
JavaScriptプロジェクトの例
C:\Users\yumat\my_js_project
├── node_modules/ ← npmが管理するパッケージ
├── package.json ← プロジェクト設定
├── main.js ← プロジェクトのコード
グローバルインストールとの違い
グローバルインストール:
- 特定のプロジェクトに依存せず、システム全体で使うパッケージをインストールします。
- 例: npmで開発ツールをインストールする場合
npm install -g create-react-app
ローカルインストール(推奨):
- プロジェクト専用でパッケージを管理します。他のプロジェクトに影響を与えません。
まとめ
- 基本はプロジェクトフォルダ内で実行
必要なパッケージをプロジェクト専用で管理するため。 - Pythonでは仮想環境を使うことが一般的
プロジェクト間の依存関係を分離できます。 - npmは
package.jsonがあるフォルダで実行
Node.jsのプロジェクト設定が適切に反映されます。
これらを守ることで、効率的かつトラブルの少ない開発環境が構築できます!